日次ログ(2026.09.05 更新)

【日次ログ】Claude Codeの委任深度が3に ― 階層・同時実行数・ログを分けて確認

2026-09-05 精査・補足

深度3への変更は公式記録で確認できました。一方、初回の「従来は1階層」という説明は対象バージョンを省略していました。階層の数え方と、同時実行数・総生成数との違いを追記し、ログ表示の説明をstream-jsonに限定しました。実際に3階層の委任を実行した記録ではありません。

どのバージョンから何が変わったか

公式changelogの2026年7月24日付2.1.219では、サブエージェントがさらにサブエージェントへ委任できる深度の既定値を、1から3へ変更したとされています。9月5日に公式サブエージェント資料も開き直しました。

同資料の履歴では、2.1.172〜2.1.216は既定で深度5、2.1.217〜2.1.218は既定で1、2.1.219は既定で3です。そのため「Claude Codeは以前からずっと1階層だった」という意味で読むと誤りになります。初回記事の変更前の値は、直前の2バージョンを指すものとして補足します。

主会話の下に何層あるかを数える

深度は主会話の下にあるサブエージェントの階層数です。3という値は、エージェントを合計3体までしか作れないという意味ではありません。

主会話からの位置 深度3の場合に許される委任の位置
主会話 第1層へ委任
第1層 第2層へ委任
第2層 第3層へ委任
第3層 これ以上深い層は作らない

これは公式仕様を説明する表であり、この通りの構成を今回実行した結果ではありません。深度のほかに、利用可能なツールや権限による制限もあります。上限を許していることと、必ずその深さまで委任が発生することは別です。

入れ子を止めても、総数の制限にはならない

公式資料では、環境変数 CLAUDE_CODE_MAX_SUBAGENT_SPAWN_DEPTH に 1 を設定すると入れ子を無効化できます。主会話から第1層への委任まで止めるという意味ではなく、第1層がさらに下へ委任することを止めます。

一方、同時に動くサブエージェント数は別の制限です。同じ第1層に複数を並べることと、下へ階層を増やすことを混同しないようにします。セッション全体で累計何体生成するかも、深度だけからは決まりません。深度1にしただけで費用や総作業量の上限を設定できたとは考えないでください。

特定の役割だけが再委任できないようにしたい場合は、公式資料にあるAgentツールの制限も確認対象です。ただし、今回は運営者のClaude設定を変更していません。設定を変える前に、その役割に再委任が本当に必要かを整理することが先です。

出力転送のフラグは万能な監査画面ではない

2.1.219の同じ公式変更履歴には、--forward-subagent-text を指定したstream-jsonで、深度2以降の出力も転送され、起点のAgent呼び出しIDに関連づけられる変更が記載されています。

初回記事はこのフラグを一般的な「トレース表示」のように説明していましたが、ここで確認したのはstream-jsonの出力に関する仕様です。すべての画面で同じ表示が得られることや、フラグだけで完全な監査記録が残ることは検証していません。出力を記録・閲覧する側が、親子関係と失敗を読み取れるかも別途確認が必要です。

運用を変える前の判断材料

多段委任を試すなら、下位の役割に渡す作業、返してほしい成果、失敗時に誰が判断するかを先に決めます。分割が不要な小さな作業まで階層を増やすことが有益だとは限りません。深くなるほど監督が難しくなるという初回の考察も、今回測定した結果ではありません。

試すときは、無害で小さな作業について、委任先と結果の対応、失敗が上位へ返るか、同時実行数と処理量を記録すると比較できます。本記事にはその実測がないため、「深度3で生産性が上がった」「設定を1にすれば費用を確実に抑えられる」とは結論しません。

このページは機能変更の記録として保管庫に残します。実運用の点検例は定期タスクの確認事項を参照してください。初回公開日は維持し、現在も旧環境で日次投稿を続けているという記述は取り除きました。

一次情報・出典

  1. Claude Code公式:Changelog(2.1.219)
  2. Claude Code公式:サブエージェントの深度・同時実行・ツール制限